声優になるのが難しい理由

皆さん、こんにちは。

まはっとです。

 

今回は、声優になるのはあまりに大変すぎるというお話をします。

 

 

もはや”声優”になるのはあまりに難しい

 

これは言うまでもなく皆さん何となく感じていることだと思います。

今、声優志望はほとんど声優にはなれないんです。

 

理由は色々ですが、

  • そもそも声優志望が多すぎる
  • 声優のアイドル化が進んでさらに”資質”が求められる
  • 声優としてのスタートに違いがありすぎる
  • 売れるまでの生活が厳しすぎる
  • 精神的にダメージを負っていく

などがありますね。

 

どれもなんとなくイメージは付きますよね。

 

僕も元々は声優志望で声優の事務所にいて、

そこで↑のようなことを強く実感しました。

 

順番に解説していきます。

 

そもそも声優志望が多すぎる

皆さんよく知っている通りだと思います。

 

毎年、多くの若い人たちが声優を志して専門学校や養成所に入っていきます。

合計すると一年で数千人の声優志望が学校に集まったりするなんてことも。

これを聞いただけでも単純に倍率の高さから声優になるのは難しいことが分かりますよね。

 

でも、多くの声優志望はそんなことは考えずに夢だけを追いかけて業界に

入っていきます。

 

そして、多くの声優のたまごたちが夢やぶれて辞めていくことになります。

 

 

声優のアイドル化が進んでさらに”資質”が求められる

これも最近すごく重要視されます。

 

アイドル声優ブームの流行が影響して、

声優もルックスやスタイルを強く求められるようになりました。

 

これも声優になるのが難しい理由の一つです。

 

正直、ルックスやスタイルは努力次第でなんとかすることは可能です

ルックスに自身が無くても声優を目指すことは素晴らしいことだと思います。

 

だって、声優は声で勝負するものですもん。僕もそう思います。

 

でも、例えばあなたが声優ファンだとして、

演技も上手くてルックスの良い声優演技は上手いがルックスは微妙な声優

どちらを応援しようと思いますか?

 

また、あなた個人だけじゃなくて多くの声優ファンはどっちを応援すると

思いますか?

 

声優ファンも一消費者です、声優の大変さや過酷さを理解して応援してくれる

なんてことはほとんどありません。

 

たいていは、パッとした印象や見た目で良いなぁ!と思った人を応援するでしょう。

どうせ、お金を払ってサービスを受けるなら見た目も良い方を選ぶに決まっています。

 

こんな感じで声優はもはやビジネスとして完成し過ぎています。

 

なので、ビジネス的に不適格だと判断されれば無残に振り落とされます。

 

それでも、努力をすれば何とかなるはずだって考える人もいると思います。

確かに、そうです。

間違いありません。

 

ですが、何もやる事はルックス磨きや演技の勉強だけじゃありません。

事務所や制作に覚えてもらう普段の行動・どんな声が売れているかの研究などの

セルフプロモーション、最近では歌やダンスなどの技術(声の演技とは別物です)、

生活維持のためのバイト(実家が東京に在ってお金持ちなら別ですが)、

その他もろもろ売れていくためには数多くの努力が必要です。

 

そんな中、元々ルックスが良くて声が良い人と普通の人が

同じ努力をしたらどうなるでしょう?

 

皆必死で自分を磨いていきます。

最初から良いステータスを持っている人との差は縮まっていくでしょうか?

これはとても難しいと思います。

 

もちろん、絶対不可能ではないですし、そういう努力を積み重ねていった人の

方が味が出てきて歳を重ねたらいい演技になるなんてこともあります。

 

けど、それっていったい何年・・・いや何十年かかるのでしょう?

 

あなたはそれまで待てますか?

 

それまで、お金をほとんど貰わずに生活していけますか?

 

声優になることは不可能ではないです。

ただ、18歳で純粋に夢を追いかけて業界に来た若い子たちが背負うには

あまりに厳しすぎる現実だと思います。

  

強い意志でやる気でそれでも立ち向かっていく人もいます。

素晴らしいと思います。

ですが、それでも段々と精神的に参ってきてしまったり

過酷な生活で身体がついていかなくなることもあります。

 

声優として売れない、努力したことになんの反応もないというのは、

いわば自己否定の連続です。

 

今、他の幸せを全部犠牲にしてまで、そこまでしてやるべきことなのか

僕は疑問に感じます。

 

 

声優としてのスタートに違いがありすぎる

これも単純です。

 

最近、活躍しているような声優さんの中には、

小さい頃から小劇団に入っていたり、子役として活躍していた、

モデルをしていた、歌の活動をしていたなんてことがあります。

 

早い人になると3歳からなんてことも。

そんなの、もはや歌舞伎役者の跡継ぎレベルです。

 

そんな人たちに対して、18歳から始めて差を埋めようとするのは

とてつもなく大変なことです。

 

早く始めるだけじゃなく親も役者をしていてずっと一緒に生活

しているような人は日常レベルで優れた力を持っています。

 

 

声優として売れるまでの生活が厳しすぎる

さっきも少し書きましたが、売れるまではほとんどお金をもらえません。

 

もらえたとしてもアルバイトの時給以下のギャラになることも珍しく

ありません。

 

一生懸命下積みの仕事をしても人並みのお金ももらえない中

マージンと税金を差し引かれてほとんど手元には残りません。

 

 

少し僕の過去の話をしますが、

僕も下積みの仕事をよくやりました。

 

ほとんどが現場の力仕事でした。

 

他のタレントが出演したり、MCを務める会場に朝に入って設営して

運営して、お客さんや出演者が帰る中そこから遅くまで撤収作業。

中には、真夏の炎天下の野外でお昼休憩以外休憩が貰えず

熱中症で倒れそうになる同期もいました。

 

しかも、特に男性は現場で雑に扱われて、同じギャラで責任だけ負わされます。

そこまでやっても派遣アルバイトくらいのギャラです。

 

さらに、マージンが引かれます。一緒に働いていた派遣アルバイトはそれなりに

に扱われ、下積みタレントは責任を負わされその上マージンで同じ労働で

派遣アルバイト達の日当をした回る。

 

こんなこと普通に働いていたらないですし、なにより問題になります。

ですが、タレント・声優業界なんて労働基準法の治外法権みたいなもので

法律が守ってくれることは少ないです。

 

よっぽどのことがない限り法律は対抗手段になりません。

 

とまぁ僕はこんな感じでしたが、これでもまだ実家から通えていたため

マシでした。

 

これで一人暮らしで生活維持しながらやっていたとなると

正直下手すると死にます。

 

人間は、お金をもらって十分な栄養を摂れないと生きていけません。

 

生きてなんぼのこの世界です。

 

健康でいることは何より大事です。

 

 

精神的にダメージを負っていく

まぁここまで読んでくださったのなら、想像できると思います。

 

そういうことです。

 

声優として自信を失うだけならまだいいです。

中には、人として自信を失ってしまう場合もあります。

そうなったら最悪です。

 

好きなことをやろうとしただけなのに最後には人生単位で不幸せになる

これはめちゃくちゃ悲しいことです。

 

 

まとめ

どうでしたか?

結構厳しいことばかり書きました。

 

でも、僕自身が間違いなく体験したことでもあります。

 

もし、声優を志望しようとこの記事を見た方がいたら

ものすごく夢を壊してしまったかと思います。

 

ですが、それくらいの覚悟も持ってやらないと無理だという事です。

 

実家暮らしで結婚願望もなく、部屋で声を出せる環境があった僕が

捨て身でやっても中々うまく行きませんでした。

 

少なくともそれ以上の覚悟は必要です。

 

まぁ、今ではネット声優としてそれなりには仕事を出来ているので

少しは報われたのかなとは思います。

 

 

さて、今回はかなりマイナスなことばかり書きましたが、

次回は、いよいよネット声優について書いていきます。

 

お楽しみに!!

 

 

次回

まとめ